レザークラフト専用CADソフト 「Leathercraft CADの紹介」

Leathercraft CAD(レザークラフトCAD; 通称レザクラCAD)はCADやレザークラフトの初心者でも簡単に使える事を目指し私LuthierTNが現在開発を進めているフリーのCADソフトウエアです(正確には寄付歓迎のカンパウェアです)。WindowsとMacで動作します。日本で先行公開しますが、世界中のレザークラフターの皆さんの創作活動を支援することを目的としています。
CAD(Computer-Aided Designing)とは、建築やデザインの世界で使われる製図用のソフトウエアですが、レザークラフトでもCADを使うことでより正確に、より早くデザインを行うことができるようになるので、うまく活用できればレザクラの自由度・楽しさが一気に広がります。
ただ、世の中にあるCADは専門性が高過ぎて趣味レザークラフターが気軽に使える代物ではありません。そこで、レザークラフトで一般的に使われる機能のみを搭載し、更にレザクラに特化した便利な機能を加えたシンプルなCADを作ればレザークラフトの敷居を大きく下げることができるのではないかと考えました。もしご興味がおありでしたら以下の開発の経緯も覗いてみてください。
Ver. 3.1.2 - 共通接円、共通接線、精度向上など(2026/3/24)
今回の ver.3.1.2 では、新機能として 共通接円モード と 共通接線モード を追加しました。
これにより、複数の円や直線に対して接する円や、2つの円に接する直線を、より簡単に作成できるようになり、ベルトの剣先やカバンの引手の根革などの型紙作成や装飾パターン作成の場面で、今までよりもスムーズに作図できるケースが増えると思います。
また、今回のアップデートでは、テキスト表示仕様の見直し や 革シミュレータの操作性向上 も行いました。
特に革シミュレータでは、貼り付けた革画像の拡大・縮小操作をより直感的に行えるよう改善しています。
そのほかにも、XY定規、目打ち、数値入力、曼荼羅モード、交点判定など、いくつかの不具合修正と精度改善を行いました。
全体として、作図のしやすさと安定性の両面を強化したアップデートになっています。
更新内容
- [共通接円] 2つまたは3つの円や直線に接する円を描ける「共通接円」モードを追加
- [共通接線] 2つの円に接する直線を描ける「共通接線」モードを追加
- [テキスト] テキストをデフォルトで塗りつぶして表示する仕様に変更。個別に白抜き表示も可能
- [革シミュレータ] 革画像を貼り付けた図形を1つだけ選択している場合、SHIFT / CTRL / 両方 + マウスホイールで画像を縦横に拡大・縮小できるように改善
- [革シミュレータ] 革画像の拡大・縮小を右クリックメニューからも行えるように改善
- [革シミュレータ] ブランド未作成時でも「革の追加」ボタンが押せてしまい、エラーになる不具合を修正
- [XY定規] 白背景モードでX定規が見えなくなる不具合を修正
- [目打ち削除] 直線の角度によって目打ち削除が正しく動作しない場合があった不具合を修正
- [目打ち] 手動モードで複数刃の目打ちが機能しなくなっていた不具合を修正
- [長さ数値入力] 数値入力後、Enterキーで確定しないと元の値が使われてしまう不具合を修正
- [曼荼羅] 曼荼羅モードでSHIFTキーを押しながら直線を描いた際、水平・垂直固定にならない不具合を修正
- [交点判定] 図形同士の交点判定アルゴリズムを改善し、点で接するケースの判定精度を向上
引き続き、レザークラフトに特化した、使いやすく実用的なCADを目指して改善を続けていきます。
いつもご利用・ご支援いただき、本当にありがとうございます。
Leathercraft CADの特徴 (Features & Benefits)
このLeathercraft CADはその名の示す通りレザークラフトに特化したCADな訳ですが、何をもってレザクラ特化型というのか?最大の特徴は、縫い穴を縫い穴として認識している事です。
他の一般的なCAD(JW_CAD等)やイラスト系のソフト(Adobe Illustrator等)でレザークラフトの型紙を作成している中級者、上級者の方も沢山いらっしゃいますが、汎用ソフトはシンプルなDIYから高度な建築まで何でもできちゃう半面、機能が複雑すぎてレザクラ初心者がその壁を超える事がなかなか難しいです。また、使いやすいソフトになればなるほど利用料が高価になり、趣味クラフターにはちょっと手が出しにくい状況ですよね。
(左側の▼印をクリック・タップすると項目を展開できます)
目打ちツール登録&カスタマイズ
- 菱目打ち、ヨーロッパ目打ち、丸目打ち、平目打ちをサポート
- 手持ちの目打ちを何本でも登録できます。
- ピッチや刃の本数、角度、サイズを自由に変更できます。
手動目打ち機能、自動目打ち機能
- 登録されている目打ちで手動でステッチラインに沿ってコツコツと目打ちできます。
- もしくは自動目打ち機能で直線でも曲線でも一気に目打ちできます。
- 自動でも手動でも目打ちの角度は直線や曲線に合わせて自動的に調整されます
- 自動目打ち機能では、固定ピッチモードと可変ピッチモードが選べます。
- 可変ピッチモードで自動目打ちすると、指定した区間で縫い穴の間隔がほぼ等間隔になるよう、選んだ目打ちのピッチに近いピッチで自動的にピッチ調整されます。(4mmピッチを選んだけど自動目打ちの結果4.13mmで目打ちされる、など)
- 途中までは手動または自動で固定ピッチで目打ちして、それ以降は自動で可変ピッチで目打ち、なんて事もできます。
- 逆目で目打ちすることも簡単にできます。後からでも自由に変更できます。
駒合わせ縫いヘルパー機能
- 曲線を含む箱や筒、馬蹄型コインケースなど駒合わせ縫いが必要なものを設計する時、通常は曲線の内側と外側で縫い目の数が合わなくなるので実際に縫う際に途中で辻褄を合わせるために「目を盗む」必要がありますが、これをしなくても済むようにこのレザクラCADには縫い合わせる2つのパーツの縫い目の数を同じにし、カーブでも同じ位置に縫い目が来るようにそれぞれの縫い穴を自動で最適に配置する駒合わせ縫いヘルパー機能を搭載しています。ただし、僕は決して目を盗む行為を否定している訳ではありません。どちらも一長一短があり、どちらも正解だと思います。ただ、今までは縫い穴が完全に1対1の型紙を作るのがとても難しかったので、この方法で駒合わせ縫いを行っていた方は非常に少なかったと思います。上級者が行えば「目を盗む」方が見栄えの良い製品ができると思いますが、初級者や中級者が「作ることを楽しむ」と言う事を優先するという意味において、この1対1の駒合わせ縫いは全然ありだと思います。(見た目も言われなきゃ気付かない場合が多いですww)
- 野球のボールを作るときもこの駒合わせ縫いヘルパー機能が大いに役立ちます。そのうちにチュートリアル動画を公開しますね。
透かしインポート機能
- スキャナでPDF形式で取り込んだ画像(カードとかコーヒーフィルターとかスキャナで読めるものは何でも)を透かし(背景)として等倍で読み込むことができ、実サイズを元にレザークラフトの型紙をデザインする事ができます。
- Jpeg画像やPNG画像も読み込み可能ですが、PDFと違って解像度(DPI)情報が無いため、手動でDPI情報を入力して拡大縮小する事ができます。
- 透かし画像の角度を変更できるので、スキャナで真っ直ぐに読めてなくても大丈夫ですw
テンプレートリポジトリ機能
- お札やクレジットカード、コインなどいくつかのテンプレートが予め登録されているので、それを呼び出してサイズを参考にしながら財布の設計などを行うことができます。
- 自分で作成したデザインをテンプレートとして登録する事も可能です。(テンプレート化した図形群はあくまで一つのデザインとして登録されるので目打ちをしたり設計に再利用したりは出来ませんが、もう一度図形に分解することもできます)
SVG、DXFエクスポート機能(ベクター形式)
- ッティングマシンとかレーザーカッター、レーザー彫刻機をお持ちの方のために、このレザクラCADではベクターフォーマットのSVG形式、DXF形式でのエクスポートをサポートしています。僕にとっては無くてはならない機能で、僕が所有している xTool M1 Ultra や xTool F2 を使ってレザクラCAD設計した型紙を切り出したり彫刻したりするのに xTool Studioソフトウエアでインポートして活用しています。
- その他、Light Burnソフトを使って他のレーザー彫刻機(SainSmart Genmitsu CNCルーター3018-PROVer + Optionのレーザーユニット)で革を切り出したり、xTool以外のレーザー加工機との連携も普通にできます。
その他レザークラフトで頻繁に使う以下の各種機能をサポート
- 面取り機能
- 角を丸める事ができます。
- オフセット(複線)機能
- 革の端から3mmでステッチラインを引く、などの時に使います。
- 中央線(センターライン)機能
- ある点からある点の中心に線を引きます。左右対称の何かを作るときに必須です。
- 目印線機能
- クリック点から指定した距離でマークを入れる機能です。
- ステッチラインの先端から3mmの場所から目打ちしたり、ある点の両側10mm離れた所に線を引きたい時に使います。
- ベジエ曲線(Bezier)
- ドット、直線、円、楕円、アーク、テキスト、ベジエ曲線を使ってレザークラフトの型紙を簡単に作成できます。
- ベジエ曲線(Bezier Curve)
- イラスト系やDraw系のソフトウエアでおなじみのベジエ曲線が使えます
- 一部のCADソフトでみられる「一度書いたら直せない」ベジエ曲線ではなく、2つの制御点を使って何度でも自由に形を修正できる本物のベジエ曲線です。
- もちろんベジエ曲線に対して目打ちしたりオフセット機能でステッチラインを引いたりなんて事も普通にできます。
- レザクラでよく使う編集機能
- コピー&ペースト、左右反転、上下反転、目打ち一括削除、アンドゥ、リドゥなどをサポート
といった感じです。汎用のCADソフトには製図のための様々な複雑な機能が沢山ありますが、レザクラCADにはそのような複雑な編集機能はありません。部屋の見取り図や木工DIYの設計はそこまで得意ではありません(笑)。ただし逆に、汎用のCADには無いけどレザクラCADでは強力にサポートされているレザクラならではの機能が沢山あります。だからこそ、Leathercraft CADなのです。
今後も皆さんからのフィードバックを頂きながら、ゆっくりじっくり、時間をかけて将来的にはレザークラフト用のCADソフトの定番と評価されるくらいのソフトウエアに育てていきたいと思っています。

入手方法 (How To Obtain The Installers)
僕のX(Twitter)で日々情報を発信していますので興味がある方はフォローしてください。また、僕のYouTubeチャンネルではチュートリアル動画を順に公開しています。登録者が増えると作者の僕のモチベーションが上がるので(笑)ぜひチャンネル登録をぜひお願いします!
Windows版 ver3.1.3 インストーラ (2026/3/26)
インストーラはzip圧縮されています。以下のzipファイルの中にあるインストーラファイル (*.exe)を実行してインストールしてください。
※下記2つのZIPファイルはいずれもウイルス検査済みです(WEBROOT SecureAnywhere CE26.1を使用)。Windows Defenderが下記の2つをランサムウエアウイルスと誤認する事がありますが、誤報であることを確認済みです。Windows Defenderを一時的にオフにする方法はよくある質問と回答のページをご覧ください。
- 64bit Windows版 (通常はこちらを選んで下さい)
(MD5 Hash: 5747A0B87F35DD01C2B712C8DD700BF9)
- 32bit Windows版 (64bit版が動作しない場合はこちらの32bit版を試してみて下さい)
(MD5 Hash: 6D75067B22C2F06C7E0BAD7DF8604A76)
macOS版 v3.1.3 インストーラ (2026/3/26)
インストーラはzip圧縮されています。以下のzipファイルの中にあるインストーラファイル (*.dmg)を実行してインストールしてください。
※下記2つのZIPファイルはいずれもウイルス検査済みです(WEBROOT SecureAnywhere CE26.1を使用)。Macにインストール後、セキュリティにブロックされて開けない場合はよくある質問と回答のページのインストールのセクションに解除方法が書かれていますのでそちらをご覧ください。
macOSは15 Sequoia, 14 Sonoma, 13.4.1 Ventura (Apple M1/M2/M3/M4/Intel)および Monterey 12.6.4 (Intel CPU) で動作確認をしています。どのバージョンのmacOSまで遡って動作するか分かりませんが、おそらくmacOS 10.15 Catalina以降でないと思われます。ただし、High Sierraでも動作したとの報告も受けています。できれば macOS xxxで動作したよーとTwitterで #レザクラCAD ハッシュタグで報告していただければ幸いです。
また、macOS 15 Sequoiaではログインパスワードを設定していないかたは追加で設定を行う必要があります。詳しくは「よくある質問と回答FAQ」のインストールの項をご覧ください。
- 64-bit macOS for Appleシリコン (M1/M2/M3/M4 CPU)
(MD5 Hash: 0EF52FB4B8C57CB8BBCCE5C1008176D1)
- 64-bit macOS for Intel CPU
(MD5 Hash: 89B25E795805F42FD612FFA97A2CDE7C)
